~序章~

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    ――俺の初恋は、忘れることができないものでした。 高校の入学式、初めてあの人を見たときから、 この初恋は始まったのかもしれない。     ………ピピピピピッ………   毎朝7:00 この音が俺を起こしてくれる。   …はずだった…。   「なんで8:00なんだよ!!」   今日は入学式、 学校まで歩いて35分。 走ったら…たぶん15分。   「まだ間に合うはず。」   そう思い俺は朝食も食べずに家を飛び出した。     外はもう雪が溶け、太陽の日が俺を暖かく包み込んでくれる。そんな初春だった。――
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