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何とか一個目を食べ終わった。
「よし、若葉次だ!」
「うん……」
「出来るだけ小さいのを選んでくれよ……」
「大丈夫……」
ホントに大丈夫か……
「残り2分でぇす!」
ちっ、厚揚げに時間を使い過ぎた……急がねぇと!
はやる気持ちを抑えつつ、若葉が選ぶ食材が危険なものでは無いことを願う。
「それじゃ……これで……」
若葉が選んだ2品目は……
がんもどき!!
若葉よ……なぜ、そう言った汁をたくさん含んだ物ばかり選ぶの……
他にもあるじゃん……玉子とか……
と、鍋を見たが、入っているのは厚揚げとがんもどきしかなかった。
このやろう! 何で2種類だけなんだよ!!
「ふふ……今頃、気付いたみたいね、お兄ちゃん♪」
「このやろぉ……」
恨めしい顔をして、愛を睨むが、時すでに遅し……
「ふぅふぅ……よし、不知火くん……あ~ん……」
いや、若葉さん……そんなちょっと、ふぅふぅしたくらいじゃ、がんもどきは冷めな……
「うぎゃあぁあ……」
何で俺ばっかりこんな目に……
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