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そして、文化祭当日。
「お客様2名入りまぁ~す!」
「「「はぁ~い」」」
と、言う訳で文化祭当日になった訳だけど、一週間掛けて準備はしたものの、やはり当日はドタバタするもので、何故か大盛況の我がクラスのお化け屋敷。
順番待ちの行列が隣のクラスを越えて、階段辺りまで続いている。
並んでいるお客さんを見ると、カップルがチラホラいるくらいで、後は殆どが男子ばかりだ……
俺のクラスの女子は若葉を始め、雪菜もそうだが、可愛い女子が多い。
それを目当てに男子どもが行列を作っているんだが、もう一つ、この行列を作っている原因がある。
「に……にゃあ……」
そう、この全く怖くない……つ~か、美少女が猫耳つけて、恥じらいながら、『にゃあ』と言って出てくる、この場所だけ、『きゃー』とか『うわっ』とか、驚いた声を上げずに、『きゃー可愛い』とか『うわっスゲー美人』と言った、違う意味での驚きになっている。
さらに、皆そこで立ち止まるもんだから、お客さんの流れも止まってしまう。
「はいはい、立ち止まらずに、先に進んでください。後がつかえてるんで……」
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