文化祭を楽しもう!

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「え~と……」 どうする俺……正直に言った方がいいか? それとも……いや待て、あの状態で見てないって言う方が不自然だろ…… 「見た、見てないと言われれば、見たって事になるかな……」 「はうぅ……やっぱり、そうだよね……」 ヤバい、何とか誤魔化さないと!! 「いや、見たと言っても一瞬だったし、その何だ、純白のヒラヒラくらいしか分からなかったし……」 って、しまったぁ! 「うぅ……恥ずかしい……」 「ほっんとにゴメン!!」 これ以上、余計な言い訳はよそう……さらにいらない事を言いそうだし…… 「……くすっ……」 あれ? 今、微かに笑い声が聞こえたような…… 目尻に溜まった涙を指で拭き取り、微笑んでいる若葉。 「あの~若葉さん?」 「ごめんなさい、何だか一生懸命な不知火くん見てたら、可笑しくなっちゃって……」 「許してくれるのか?」 「フフ……許すも何も……私、最初から怒ってないよ……ただ、ちょっとビックリして凄く恥ずかしかっただけ……」
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