文化祭を楽しもう!

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「さて、そうと決まれば、後もう少し頑張ろうぜ!」 「うん……頑張る……」 小さくガッツポーズし、自分の持ち場に戻る若葉。 「よし、俺も自分の持ち場に戻ろう」 非常に動きにくいぬりかべの格好にも慣れてきた俺は軽い足取りで自分の持ち場に戻った。 その後も若葉の前で立ち止まるお客さんを強制排除したり……つ~か、驚かすより、強制排除の方が多いが…… まあ、そうこうしている内に休憩時間になった為、着替えを済ませ、待ち合わせ場所である中庭で待っている俺。 「ふぅ~、やっと、ぬりかべから解放された……何だか体が軽いな」 ベンチに座りながら、体を伸ばしストレッチをしていると、 「不知火くん、お待たせ……」 制服に着替えた若葉が、少し息を切らせて、駆け寄ってきた。 「そんなに急がなくてもよかったのに、大丈夫か?」 「はぁ、はぁ……うん、大丈夫……早く、不知火くんと文化祭回りたかったから……」 「そっか、んじゃあ、行くか!」 「うん……」 勢い良く、出発したはいいものの…… 「んで、どこから行く?」 ノープランだった俺……
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