文化祭を楽しもう!

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「不知火くん大丈夫?」 「あぁ……大丈夫……だ……」 がんもどきを何とか時間内に完食して、1stステージはクリアしたものの、俺の唇は少しやけどをして、ヒリヒリしている。 「さて、見事1stステージをクリアしたお兄ちゃんたちの次のステージは!」 ちょっと休憩したいんだが…… 「ドキドキ二人羽織だぁ!!」 二人羽織って……ベタだな…… 俺は用意された大きな羽織を着て、座らされる。 「じゃ、若葉さん、お兄ちゃんの後ろに座って、羽織の中に入って♪」 「えっ……は、はい……では……失礼します……」 若葉は俺の後ろに回ると、羽織を少し捲り、中に入ってきた。 「それじゃ、袖から手を出して」 モゾモゾと動きながら、何とか袖から手を出す若葉。 うぉ~、背中に何か、やぁらかいものが…… 「若葉さん、もっと手を出さなきゃダメだよ」 「えっ?……きゃう……」 外から愛が若葉の手を引っ張った為、更に俺との密着度が高まる。 もうこうなると、俺の意識は背中にばっかり集中する訳で……
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