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ここですぐにギブアップしたら格好悪いし、もうちょと頑張ろうと思ったのが、まずかった……
「うぎゃぁあ!!」
辛子入りシュークリームが今度は目に命中。
鼻と目にダブル辛子攻撃を受けて暴れるが、両手を縛られてる上に、若葉が密着しているから、ほぼ身動きが取れない。
つ~か、俺が動く度に、若葉も動く為、その……何だ……胸が離れては当たりを繰り返し、痛さと心地良さが混ざって、混乱しそうだ。
「は~い、そこまでぇ」
あれ……もしかして、ゲームオーバーか?
「はいはい、2ndステージはクリアです♪」
「えっ、何で? シュークリーム完食してないけど?」
「完食も何も、若葉さんの手にはシュークリーム残ってないし、それにあのシュークリームはさすがに完食は出来ないだろうし」
「じゃあ、最初から食べさせようとするなよ……」
「それじゃ、つまんないじゃん、私が♪」
「……悪魔だな……」
「何か言った?」
一見すると、可愛い笑顔だが、背後に見えるオーラが、魔王を思わせるほどに、巨大で邪悪だ……
「何でもありません……愛様……」
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