文化祭を楽しもう!

42/44
前へ
/347ページ
次へ
結構割れないもんだな…… 思った以上に風船が割れない為に、さらに力を入れて若葉を引き寄せる。 パァン!! 2人の間にあった風船が勢いよく割れた為、必然的に若葉を抱き締める形になった。 何とも言えない良い香りが俺の花を掠める。 「あの……不知火くん……」 俺の胸元で顔を真っ赤にして、上目遣いで見つめる若葉。 「うぉっと、すまん……」 慌てて若葉の体を引き離す。 「あっ……」 少し名残惜しい表情になる若葉。 「ラブコメ中のところ悪いんだけど、風船の中に入ってた紙を見せてくれないかなぁ」 ニヤニヤする愛。 「誰がラブコメ中だ……」 割れた風船から紙を取り出し愛に見せる。 「え~と、何々……」 さらにニヤニヤし出す愛。 「はぁい、それでは、ご両人には、これをしてもらいまぁす♪」 書かれた紙には『お姫様だっこして校内を歩く』と書いてあった。 ホント、誰だよ、こんなの考えたの! 「じゃあ、お兄ちゃん、若葉さんをお姫様だっこして、この地図のルートに従って、校内を回って下さい」
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2834人が本棚に入れています
本棚に追加