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結構割れないもんだな……
思った以上に風船が割れない為に、さらに力を入れて若葉を引き寄せる。
パァン!!
2人の間にあった風船が勢いよく割れた為、必然的に若葉を抱き締める形になった。
何とも言えない良い香りが俺の花を掠める。
「あの……不知火くん……」
俺の胸元で顔を真っ赤にして、上目遣いで見つめる若葉。
「うぉっと、すまん……」
慌てて若葉の体を引き離す。
「あっ……」
少し名残惜しい表情になる若葉。
「ラブコメ中のところ悪いんだけど、風船の中に入ってた紙を見せてくれないかなぁ」
ニヤニヤする愛。
「誰がラブコメ中だ……」
割れた風船から紙を取り出し愛に見せる。
「え~と、何々……」
さらにニヤニヤし出す愛。
「はぁい、それでは、ご両人には、これをしてもらいまぁす♪」
書かれた紙には『お姫様だっこして校内を歩く』と書いてあった。
ホント、誰だよ、こんなの考えたの!
「じゃあ、お兄ちゃん、若葉さんをお姫様だっこして、この地図のルートに従って、校内を回って下さい」
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