文化祭を楽しもう!

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はぁ~、仕方ない…… すこぶる恥ずかしいが、これが最後だ。 「よっこいしょっと……」 「し、不知火くん!!」 若葉の横に立ち、お姫様だっこをする。 「それでは姫、参りましょうか」 「は、はい……お願いしましゅ……」 若葉が持つルートの書かれた紙に従って、校内を歩く。 「不知火くん……重くない?」 「いや、全く重くないぞ、つ~か、軽いくらいだ!」 まあ、軽いくらいは言い過ぎだが、正直あんまり重くはない。 それよりも、女子をお姫様だっこして歩いているもんだから、注目を浴びまくって、恥ずかしさのあまり死にそうだ。 「あと、もうちょとだよ……」 「おう!」 10分程、校内を歩いてやっと、愛の教室に戻ってきた。 「はいはぁい、お疲れ様でした」 ふぅ~、やっと終わった…… 「これで全部終わりだな……」 「うん、そうだよ♪ そして最後まで頑張った二人にはご褒美がありまぁす」 「おっ、何だ?」 何かいいもんでももらえるのか?
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