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「へぇ……、こりゃあ将来が楽しみだ。」
その呟きが柳壱に聞こえたらしく、こっちを見た。
「天満!また、あなたお客様に出すお料理をつまみ食いしましたね!?」
「ゲッ!!なんで、バレたんだ!?」
新入りの前で、悪事を暴露されるとは思わなかった。
しかし、今回は絶対にバレないと思っていた。
「ごめんなさい!ボク……見ちゃったんです。」
そこで口を開いたのは、新入りの桔梗だった。
話を聞くと、そのときたまたま、藍我楼の中を見て回っていたらしい。
不覚だった。
しかし、ここで怒っても後の祭りだ。
もう遅い。
「はぁ…、いいよ。気にすんな。」
「そうそう♪天満のことは何でも言っちゃって♪」
「おい💢」
そこに現れたのは、オレの想い人の月夜。
相手はさらに、二度三度謝ってきた。
何故か、こちらが悪いように思えてならない。
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