出会い

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ギ ギィィィィィィ さすが廃ビルだけあって扉は重かった。 「っっ!!?」 廉は扉を開けた瞬間に鉄のような臭いを嗅ぎ、直ぐに鼻を塞いだ。 (な、なんだ?この臭い………… 何処かで、一度嗅いだことがあるような気が……? そ、そうだ!この臭いは……家で嗅いだんだ… つまりこの臭いは……血だ!!) 血だと分かった瞬間に廉は足が震えだした。 しかし廉は足を無視して臭いが強い場所に走った。 ハッ ハッ ハッ ハッ (い、居た!) 廉は百合を………見つけた…。 いや、見つけてしまった──
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