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『必ず、生きて帰って来て』
『必ず帰って来るよ。』
戦場に向かう汽車に乗った青年と、駅にいる少女。
何度も何度も、同じ言葉を繰り返す。
やがて、そんな2人の声を出発の合図である汽笛がかきけす。
『帰って来たら、一緒になろう。』
そう言って、青年は少女の額にくちづけをする。
『待ってる……私、ずっと待ってるから!』
走りだした汽車にあわせて少女も走る。
『だから、帰って来て!必ず、必ず帰って来て!!』
それに答えるように、青年は言い続ける。
『必ず帰るよ!必ず、君のもとに!!』
とうとう追いつけなくなり、少女は足を止めた。
『必ず帰って来るよ、約束する、アクア!!』
青年の叫びに少女は声を張り上げた。
『待ってる!ずっと、ずっと待ってるから、ジーク!!』
少女は小さくなっていく汽車をいつまでも見ていた。
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