♭1『公園で』

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「何で木5がどうなんだろなんだよ。どう考えてもアレは吹けるヤツだけの集まりだろ。」 優樹は少し熱くなって僕にこう言った。 僕は今のところ、木5をあまり強敵だと思わない……。 何故なら松川中学の木5は良い成績を残したことがないからだ。 何でも木5で1番良い成績が地区大会銀賞だとか……。 まあ、僕が考えるには木5はそれぞれの楽器の音とか全く違うし、五重奏はバランスが難しい。 とにかく難しいばっかりで良い成績が残せないのだと思う。 因みに僕ら金8(金管八重奏)は7年ぐらい前に全国に行ったことがあるらしい……。 因みにその時代には伝説のトランペッターが僕らの学校に居たらしい。 何か1年でも1stをして全国行ったとか……。 そんな凄い人が居るなら一度で良いからトランペットを教えてもらいたい。 「今年の木5はやばい。今年ソロコン出るだろう池田とかホルンパートで1番上手いと言える黒木も居るし、後、あの1年のファゴット、すげー上手いし。全てのパートのトップの人が集まってる感じじゃねえか。」 優樹は凄い熱くなりすぎている感じがする。 木5に何か思い入れがあるのか……? しかし……、1年ファゴット……? 1年生のファゴットをやっている人を僕は思い出してみる。 ある日、僕は譜面台を持って移動をしててチューナーを落とした。 「落ちましたヨ。」 そのとき拾ってくれた人である。 その人は髪を2つに結んでて前髪はヘアピンでいつも左に寄せてて喋り方に変な特徴がある人だ……。
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