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「はぁ…はぁ……」
走ったせいで息があがる。
けど
西日が照らすグラウンドに響き渡る大きな掛け声。
砂ぼこりを舞上げ白と黒のボ-ルを追うその姿に『青春』を痛いほど感じた。
着いた……
まじまじと見ることなどない風景に、思わず見とれてしまう。
あっ!
見とれてる場合じゃない!!
しぃを探さないと。
ゆっくりと周りを見渡し、目を凝らす。
……いない。
なんでこういう時に限っていないのよ?!!
会いたくないときは狙ってるみたいに現れるくせに!!!
こんな男子ばっかのとこ、早く離れたいのに……
「あれ?希望ちゃん?」
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