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何があったんだろう……?
心配になったが未央が自分からその何かを言ってくれない限り僕には何も分からない。
どんな言葉をかければいいのか分からなかった。
軍用地を通り過ぎしばらくスクーターを走らせると僕達の家がある高層マンションが見えてきた。
僕はマンションの地下にある駐輪場にスクーターを止めに行く前に中央玄関前に未央を降ろす。
「先、家に行ってて」
「うん、分かった……」
未央が中央玄関に入っていくのを確認してから僕は再びスクーターを発進させ、地下へと下りていく。
自分の駐車場所にスクーターを入れると僕はそのまま脇にある高速エレベーターまで行く。呼び出しボタンを押すと数秒後にチンッと軽い音をさせ、エレベーターのドアが開く。
それに乗り込むと68階のボタンを押す。スーッとドアが閉まるとエレベーターは動き出す。
チンッ!
68階に辿り着くと再び軽い音をさせ、エレベーターのドアが開く。僕はエレベーターの密室から外へと出る。そしてそのまま右手にある玄関へと歩いて行く。
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