1290人が本棚に入れています
本棚に追加
/239ページ
それに怒りをあらわにする少年ことシュガイン=クラークは老人に一言。
「死ね!くそじじい!!」
そう吐き捨てるように言うと、特訓に戻ろうと、もう一度、巨大な剣をつかみ、驚くことに軽々とそれを片手で引き抜く。
クラークは巨大な剣の重量を全然感じさせないように、スムーズにゆっくりと剣を構えた。瞬間、
「!!」
嫌な胸騒ぎを感じる。
今までに感じたことのない、異様な気配を。異質なマナを。
クラークはそれを感じた方角へと顔を向けた時。
快晴であるはずなのに一瞬、目が眩むほどの光とともにクラーク達から少し離れた森に……雷は落ちた。
凄まじい轟音が響き渡り。クラークは、驚愕の表情で雷の落ちた方向を見やり、すぐ後ろにいた老人は、驚くでもなく、なぜか悲しい瞳を向けていた。
最初のコメントを投稿しよう!