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まず目に入ったのは立派な二段ベッド。布団はふかふかそうで上段は青、下段は緑と色が分かれている。
寝る場所を確認した後、俺達はやっと完璧に室内を見渡せるようにドアを開けた。
なかなか広い。入ってすぐ右に靴箱。
クローゼットが一つ、勉強机が二つ。
25インチくらいのテレビが一台。
奥に行くとシャワー室が設置されている。
一応、寮内には大浴場もあるみたいだけど、俺の場合は、殆どこのシャワー室で済ますだろうな。
「へぇ～。意外と広いもんだな。」
室内をぐるりと見渡して要はしみじみと呟いた。
俺もそれに同意して頷く。
「おっ！すげぇふかふかだ！隼人ちょっと来てみろって！マジ気持ち良いからっ」
その声に気付いて声の方に視線を向けると、先程まで隣に居た要が、いつの間にか下段のベッドに横たわっているではないか。
「お前…はしゃぐなよ」
あまりのはしゃぎ様に呆れかえってしまい俺は小さく溜め息をついた。
そんな事も気にせずに張り切って手招きをしてくるはしゃぎ放題の不良…
…アンバランス。
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