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『あーあ、また雨だぁ。』
雨ばかり、もう十日になるというのに。
(僕)も夜にお月様に逢えない。外に出たい。
『止んだ!雨が止んだよ!』
その言葉を聞いた途端に、(僕)は窓から外へ。
早く早く公園に行こう!
お月様に逢える!
今夜こそ【告白】するんだ!
一目散に公園へ向かう(僕)の瞳に、恋い焦がれるお月様以外見えたりするはずもなく、(僕)の行く手を黒い大きな影が阻んだ。
『えっっ?』(僕)は訳が判らないまま飛ばされた。
身体中が熱くて(僕)は転げ回った。やがて上手く動けなくなった。
ふと見上げた空にお月様がまるで(僕)に微笑みかける様に柔らかい光を(僕)に注いでくれていた。
『あぁお月様!僕は貴女が大好きでいつまでも一緒に居たいんです。だから・・・』
どうしたのかな?声が出ない!大切な【告白】なのに、お月様!!
もう・・・貴女が見えない
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