～夜露死苦～

イジメ

トイレの個室の中で小声で話す。

『あい…昨日、連絡きたんだ…Aﾁｬﾝからの連絡網…』

(Aﾁｬﾝ？)

『昨日、あいさ、おはよ～の挨拶ｼｶﾄしたの？激怒してたよ。多分、それが原因…私も一緒にいるとこ見られたらイジメられるから…』

Aﾁｬﾝ…
昨日、冗談でしたｼｶﾄ。
クラスのリーダー的存在の仕切屋。

挨拶だけで…

ｼｶﾄ…

クラス全員？

そんな…

涙しか出ない…
授業は始まっていたが涙を抑えることは出来なかった。

何時間いただろう…
クラスが体育になり不在になったのを見計らい、教室へ。

こんな所にはいられない…

カバンがない…

辺りを探す…

ない…

やられた…

見つからない…

泣きながら、人目につかないように学校を出た。

校門から出てすぐ…

カッターのようなものに切り刻まれ、罵声が書かれたカバンが捨ててあった。

『死ね』

『二度とくるな』

『消えろ』

もう学校には…

行けない…