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学校に行かなくなってどのくらい経ったであろう。
分からない。
いい加減父親も感づいたのか、母親から聞いたのか、登校拒否しているのを知っていた。
「おまえは何やってるんだ!早く学校行け!」
昔の親はみんなそう…
子供の意見なんて聞かない…
私の言葉を聞いてはくれない…
とある、深夜のこと…
『カチッ…』
窓ガラスに、小石のぶつかる音がした。
弟と同じ部屋。
弟はもう爆睡している。
少し怖いが、窓を開けてみる。
裏側の窓は、肩が出るか出ないかくらいの小窓だ。
そこから、電気を消したまま、少しの隙間からゆっくりと覗き込む。
誰かいる!!!
「誰?」
小声でささやく。
また小石が飛んでくる…
再度、小石を投げようとしている姿が、うっすらと見えた。
男……!?
あッ……
私の……彼氏だ。
彼の存在を忘れていた。
(これはかなりひどい……)
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