序章

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私の名前は   林羅娜(ハヤシラナ)   母と二歳年下な妹と三人でマンションに暮らしているごく普通の中学二年生     小学校は、普通に通い友達も沢山作ったし楽しかった 父さんも居て、人生で一番楽しかった時     父さんは、母さんに内緒で莫大な借金を背負っていた それが母さんにバレ、離婚した     それから違う中学に通って新しい友達を作ろうと私は思い軽く離れた場所のマンションに引っ越した 勿論妹は転校し、近くの小学校に通うことになる 妹はそれで良いと言ってくれた 私が通う中学には同じ小学校の人はまずほとんど居ない 〇からスタートを切った私   その時はとてもワクワクしていたのを今でも良く覚えている       入学式が終われば、皆ゾロゾロと動き出しグループに固まる 私も固まろうかと思ったが、早々できそうになく 只机に向かって絵を書くだけしかデキナカッタ     でも、そんな私に初めて声を掛けてくれたのが   樹理だった   樹理は絵上手いね!と言ってくれ、私は少し嬉しくなった   これが初めての中学で初めて友達になった瞬間だった    
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