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桜も散り、緑の葉が生い茂る５月
一人の男が歩いている
男の名は三好和(ﾐﾖｼｶｽﾞ)※以降和で通します
目の前に見える県立新田中学に転校する男だ
「じゃけど、いきなりこんな渋い格好で登校したら目立ちまくりじゃのぉ。」
ちなみに和の格好は短ランのボタンを全て外して中には赤いＴシャツ、ハイウェストのボンタン、髪型はパーマをあてたリーゼントである
和が校門を通り過ぎた時
不意に声をかけられた
「ワレ見ん顔じゃのぉ。転校生か？」
和が声のした方を向くと
その先にあった駐輪場にパンチパーマの男と数人がいた
「ん？わしか？確かにわしは今日から転校してきたんじゃけど…おっさん誰よ？」
すると、パンチパーマの男の近くにいた男が
「こらこら…新入りがなにいきなり新司君をおっさん呼ばわりにしとんなこら！」
和に近寄ってきた
そして、いきなり殴りかかってきた
「うおぉ！！危なっ！！！いきなり何しとんじゃあボケェ！！！」
男のパンチをかわしてボディに蹴りを入れた
「うぐぇ…」
殴り掛かってきた男は地面に倒れ悶絶した
「おいおっさん…いきなり殴ってくるとか躾がなってないんじゃのぉ。」
「「こ…この野郎！！」」
パンチパーマ以外の男が立ち上がり走ってきた
「はぁ…こっちは転校初日じゃっていうのに…」
「うぐぅ…」
5分後
殴り掛かってきた男達は全員地面に倒れていた
「ふぅ…。」
和は煙草をふかしている
ちなみに駐輪場は校門の近くだが、校舎の影になっている
「ワレ強いのぉ。気に入ったわい。名前は？」
「わしは三好和。おっさんは？」
「わしは源内新司じゃ。一応３年じゃけぇの。困ったことがあったらわしん所来いや。」
「ははっ。わかったわかった。じゃあの。」
こうして和は新司と別れた
「(おっさんあの顔で中３か…)さて…多少遅くなったけど、職員室に挨拶でも行くかのぉ。」
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