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30分後
「お前が三好か?転校早々遅刻とはいい度胸じゃのぉ。」
和は先生の説教を受けていた
「いやいや…わしはちゃんと来たんじゃけど変な奴らに絡まれたんよ。」
「ふん…。まぁええ。クズになんぼ説教しても無駄じゃけぇの。」
先生がそう言い放った瞬間
ガァン
先生の近くにあった机が激しい音をたてて吹っ飛んだ
職員室中の視線が和に集まる
しかし、和は
「あっ、足が滑った。」
と軽く言った
「ばかたれ!足がそんな滑り方するかいや!!」
和の胸倉を掴み激怒する教師に
「…足が滑った」
睨みながらもう一度言う
「ぐっ…もうええ!!お前は2‐Cじゃけぇの!はよ行け!!!」
「どうも~。」
和は手をヒラヒラと振って出て行った
が、
(教室の場所がわからん…)
途方に暮れていた
「おーい…三好ぃー。」
「ん?」
和が振り返るとよぼよぼの爺さんが立っていた
「爺さん…誰?」
「わしか?わしは担任の山内源之助(ヤマウチゲンノスケ)じゃ。皆からは源爺と呼ばれとるけぇのお前もそう呼んだらええ。」
「そっか♪よろしくな源爺!!」
「うむ。それよりもお前をクラスに紹介しとかにゃならんわい。着いてこい。」
そしてやっと教室に向かうことが出来た
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