108人が本棚に入れています
本棚に追加
「おーい席につけー。遅くなったけどHR始めるぞー。」
あれから教室についた和は廊下で待たされていた
「まず転校生を紹介するけぇの~。三好~。入って来ーい。」
(さて…わしのクラスはどんなんかのぉ…マブい子がおったらええんじゃけど)
ドアを開けて教室に入る
そして教室に入って1番に目に入ったのが、和を睨み付けている不良達
(やれやれ…)
「三好~、自己紹介しろ~。」
「…三好和。よろしく。」
「よーし、お前はあの席じゃ。」
和は窓際の1番後ろの席に向かって行った
しかし通ろうとすると、不良1が足を出してきた
(やっぱりか…面倒臭いのぉ。)
とか思いつつ
バキィ
足を蹴り上げ、何事もなかったように歩き、席に着く
足を蹴られた不良は椅子から落ちて蹴られた箇所を押さえて唸っている
「じゃあHRは終わるけぇの。」
源爺がそう言って出て行くと
クラス中の不良達が一人を除いて立ち上がり、和の方へきた
そして、スキンヘッドでマスクをした男が集団から出て来て
「おう新入り。ワレ1限始まったら屋上こいや。ええの?」
そう言って仲間を連れ教室から出て行った
「はぁ…面倒臭いのぉ。」
ため息をついていると隣の席からまたしても声をかける奴がいた
「あんたも大変じゃねぇ。あいつらに目付けられて。」
声をかけたのは女でパーマをあてた茶色い髪に、足首まであるスカートをはいていた
「ああん?…あいつらそんなに大変な奴らなんか?」
「あのスキンヘッドが一応この2年を仕切っとるけぇね。」
「一応?」
「あいつのグループが2年で1番数が多いんよ。実力的には2番じゃけどね。」
「へぇ…」
「まぁ呼び出しなんか無視したらええんよ。」
「へいへい。そうするかの。」
適当に返事をすると和は教室をでていった
「のぉ涼子、あいつを気に入ったんか?」
「さぁね。」
和が出て行った教室では和に話しかけた女と唯一出て行かなかった男が話していた
最初のコメントを投稿しよう!