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「そうなんじゃあ。そういえば、朝来る時駐輪場にめちゃめちゃゴツイ、ゴリラみたいなおっさんおったんじゃけど、誰かわかる?」
「え…それって…」
和の話を聞くと急に涼子の顔が驚いた表情になった
「和…わしが可愛いがってもらっとる先輩っちゅうのが、そのゴリラみたいなおっさんじゃ。」
「え!?ミッキーの先輩じゃったん?わしずっとおっさんって呼びよったわいや(笑)」
「あの人はホンマにすごい人じゃけぇのぉ。卒業して高校行くと同時にチームの特隊張るんじゃ。」
特隊とは特攻隊のことで、暴走族の中では特に武闘派が集まる隊である
「ふーん。じゃったら喧嘩も強いんじゃろぉの~。」
「当たり前じゃあ!あの人は化け物じゃけぇのぉ!」
「幹也もボロボロにされたよね~(笑)」
「…勝負したいのぉ。」
「「え!!?」」
声をハモらせて驚く二人
「ん?わし何かおかしいこと言ったか?」
「いやいや!わしの話聞いとらんかったんか!?」
「化け物みたいに強いんじゃろ?聞いとったいや。」
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