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所変わって甘味処たちばな--
「ごめんくださ~い」
「は~い。少々お待ちを」
元気のある声が聞こえ、女性が慌ててこちらへ向かってきた
「こんにちは日菜佳さん」
「あら~華也くん!それに甲斐くんも」
「あの~一応甲鬼です…」
「あ、そうでしたね。いや~独り立ちしたばっかだからついつい」
はははと笑いがおこる。
「ところで、事務局長は?」
「父上はちょっと吉野にいってまして、今日かえってくるんですけどね~」
「お前おやっさんに会いに来たのか」
「それ以外なんのためにたちばなに行くんだよ」
「いやただの顔出しかと…」
「なら俺一人でいくわ」
半ば呆れ顔で俺を見つめる。
変な空気を破ったのはそのときだった。
下からだれか上がってくる音がした。
「あれ?なにしてんだよお前ら」
数年前俺と組み手したへんなやつ。桐矢京介。もういまは強鬼だ。
「キョウキさん…」
「よぉっコウキ。と華也くん」
「いまわざと強調したろ」
「さぁね」
こいつらはまったく…
まぁいがみ合うほど仲がいいってか。
「ヒビキさんは一緒じゃないの?」
「ヒビキさんはトドロキさんと鍛えにいってるよ」
「お前は鍛えなくていいのかよ」
「俺はもう午前にやったの。交代で店番しなきゃ日菜佳さん大変だろ」
「じゃあイブキさんは?」
「さぁね」
「そいえば香須実さんは?」
「姉上も今日はでていて…」
なるほど…
どうやらしばらくまつことになりそうだ。
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