第一章 名家

37/88
前へ
/147ページ
次へ
ドン!ドン!ドン!ドン!--- ドドドドドド!--- 寒空の下若い男たちが太鼓を叩き合っていた。 「ていていてい!コウキ!そんなんじゃ童子たちすら倒せないぞ!キョウキ!走りすぎだ!もう少し合わせてみろ」 「「はい!!」」 太鼓はしばらくは止まない。 「よし!休憩だ!飯にするぞ」 コウキは焦りを感じていた修行に入って数日、太鼓を叩き己を鍛えてはいるが一向に掴めない。 「ヒビキさん、俺まにあうんすかね?」 「間に合うよ。鍛えればね」 「ヒビキさんときはどうだったんですか?」 「そうだ!次は俺が叩いてやる一回しかやらないからよくみとけよ!」 「はい!ありがとうございます!」
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加