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「フゥウー…」
ヒビキは大きく深呼吸して太鼓の前にたった。
ドォン!…ドォン!ドン!ドォンドドンドドォン!---
すごい…。これがヒビキさんの太鼓…
いまや一番の太鼓使いといわれてる鬼…。これがオロチを沈めた太鼓か!
「聞くのは始めてか?すごいだろ。ヒビキさんの太鼓。俺なんかまだまだと悟るよ」
「響鬼という名が相応しいですね。響いている…。太鼓を打っているんじゃない。太鼓が鳴っている…。体の中まで染みてくようだ」
気づけば周りの木々や地面。自然そのものの生を感じる。ヒビキさんの太鼓に合わせて周りも…
「俺もなあの人の足元には及ばない。けどな…。俺はあの人の弟子なんだぜ」
そういってキョウキさんはバチをもち太鼓に向かった。
トントントトン!トントコトコトコ---
ヒビキさんにあわせるようにキョウキさんが入った。
二人とも掛け声なしでここまで…!
流石は師弟だ。
ドォンドォンドドォンドォンドドォン---
タタタタタタタトントントトォントトォンタンタン---
「「ハァアア!」」
ドン!!---
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