健ちゃんと私 3

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「Kのね、この曲が好きなの!魂が揺さぶられる感じ!健ちゃんみたいだよ。強さを感じる」 そうあつく語った私に「へえ」 興味あるんだかないんだかわからない返事をした健ちゃん。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「中田君、毎日早くに出て遅く帰って来るんだって?」 そう言ったかほ。 「何かの練習かもねぇ」 さらりと言った言葉をスルーしてしまっていた私。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ばったり出会った時には思い荷物を抱えていた健ちゃん。 あれは今思うと音楽の機材だったのだろう。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 疲れた顔した健ちゃん。いつもより口数が少なかった。 歌い過ぎで喉をからしていたのだ。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本当に歌がうまい。 私は思わず涙を流していた。
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