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「Kのね、この曲が好きなの!魂が揺さぶられる感じ!健ちゃんみたいだよ。強さを感じる」
そうあつく語った私に「へえ」
興味あるんだかないんだかわからない返事をした健ちゃん。
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「中田君、毎日早くに出て遅く帰って来るんだって?」
そう言ったかほ。
「何かの練習かもねぇ」
さらりと言った言葉をスルーしてしまっていた私。
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ばったり出会った時には思い荷物を抱えていた健ちゃん。
あれは今思うと音楽の機材だったのだろう。
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疲れた顔した健ちゃん。いつもより口数が少なかった。
歌い過ぎで喉をからしていたのだ。
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本当に歌がうまい。
私は思わず涙を流していた。
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