忘れた笑い方

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――――一体どの位の時間がたったのだろう。 マキが目を開けると飛び込んできたのはアヤナと白衣姿の男だった。 どうやらあのまま寝てしまっていたようだ。 まだ寝起きのせいなのか目の焦点があわず朦朧とするが、状況を把握するために2人に視線を流すと、白衣姿の男がマキの方を見た。マキは気付かなかったが目が合ってしまったらしい。 「起きたかな?おはよう、マキちゃん」 そう言いながら近寄ってきた男を慣れてきた目で確認すると。 「!!」 マキは驚愕した。 それもそのはず、さっき屋上でみたあの青年だったのだ。 呆然と言葉をなくすマキに、アヤナは紹介に入る。 「おはよう、マキちゃん。さっき言ってた今日からマキちゃんの担当医になるミツキ先生」
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