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「“かず”って…」
苦笑いを浮かべて。
「んなキャラだった?」
なんて笑われて。
ねぇ、かずは、女の子なんだよ。
そう叫びたかったけど、ぐっと堪えた。
「気が向いたらさ、またヤろーね?」
ボスンとベッドに座ったあかにしが、甘い声で笑いながら囁く。
「気が向いたら、な」
彼に顔を見せないように、早足にお風呂に向かった。
それ以上、一緒に居られなかったから。
……―――Last Christmas I gave you my hart
But the very next day you gave it away―――……
あかにしのかけたCDから、そんな歌詞が流れてきて。
「なんで、この時期にラスト クリスマスなんて…」
泣きながら、可笑しくてしかたなかった。
この歌みたいに、かずも見つけられるといいな…
じんに惑わされないくらい、大好きになれるヒト。
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