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P-side £ove_
―――I don't want a lot for Christmas
There's just one thing I need
I don't care about presents
Underneath the Christmas tree
I just want you for my own
More than you could ever know
Make my wish come true
All I want for Christmas
Is you―――…
「ねぇ、なんであかにしもぴぃちゃんもクリスマスなの?」
車のスピーカーから流れるCDを聞きながら、かめが不思議そうに聞いてきた。
「んー?別にー」
そうか。じんもクリスマス流したんだ。
「まだ11月だよ」
窓に頭を預けながら、切な気な横顔がため息をついて。白く曇った。
視線の先にはクリスマスツリー。
「そーだ。かめちゃんさ、恋人いたの?」
ピクッとかめの眉毛が動いて、チラッとこっち見た。
信号が青に変わって、ゆっくり車が走り出す。
「いないよ。なんで?」
まぁ、その答えは知ってたけど。
「じんが騒いでたからさー」
笑いながらそう言えば、見てわかる程に泣きそうな顔になって。
「……なんて、言ってた…?……」
上目遣いでそんなコト聞く。
やっぱスキなんだ?アイツのこと。
「ひみつー★」
鼻をぷにっと摘まんで、思いっきり笑ってやった。
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