死ぬのは、まだ…

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  なんの躊躇もなく、服を脱ぎ捨てた彼。 今さらにオロオロしながら、ゆっくりとストッキングに手をかける。 「かーめ、遅いし」 鍛えられた上半身が目に飛び込んで。 ドキンとカラダの芯が疼いた。 「脱がしてほしーの?」 近づいてきたのは、すごく、ゆっくりなのに。 そのカラダに欲情するじぶんから、逃れられなくて。 深緑のワンピースの裾を捲り上げた手を、押さえることができなかった。 「なんか変な感じだな?」 ポチャン、と。 水面に落ちる水滴から、小さな波が輪を描いて。 微笑みながら彼が覗き込んでくるのを感じる。 「恥ずかしがってんの?」 向かい合って浸かってる広めのお風呂。 かずは小さく体育座り。 「うるさい」 立てた膝に顔を隠したら、ふって笑って。 「興奮してんだ、かめ」 あかにしの視線の先には、カタチを表しはじめたかずのそれ。 「…………」 チラッと見た彼の自身は、このカラダだけで反応することもなくて。 促すように、両手を大きくに広げた。 「おーいで、かずちゃん?」 甘い甘い声。 跳ねる心臓。 「……ばぁか…///…」 膝立ちになって、その広い胸板に手を掛けて。 奪ったくちびるは、少し湿った味がした。 自然に伸びてくかずの手が、彼のそこに触れて。 ゆっくりと上下に扱いていく。 「…ん、かめ…気持ち…」 くちびるの触れる距離で、吐息のように囁かれた言葉に、カラダの奥が疼いて。 少し迷ったけど。 「……かずのも、触って…?……」 彼の綺麗な指先を、かずのそこに導いた。  
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