死ぬのは、まだ…

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  「ほら、かめっ」 ぽんっと投げられたバスタオル。 カラダを濡らす水滴を適当に拭って。 中央にある、大きなベッドに寝転んだ彼は、灯りの調節なんかしてる。 ちょっと横を向いたら、鏡の中のじぶんと目が合って。 ……そっか、かず…お化粧したまま…… 服も着てないかずは、やっぱりオトコのカラダで。 なんだか自分がとっても滑稽に思えた。 「どした?」 やさしく問いかける声に顔を上げたら、適度に暗くなった室内で。 ベッド脇のランプに照らし出された、あかにしのカラダ。 少し濡れた肌。 筋肉のコントラストは、ひどく扇情的。 「だいじょぶ」 いまはただ、このカラダがほしい。 「…シよ?…」 囁くと同時に、シーツに背中が付いて。 頭の上に縫い止められた両手が、ちょっと痛かったけど。 オスの目をした貴方から、かずは逃れられないの。 「ぁ…っ///」 胸の飾りを舐める、熱い舌。 吸い上げて、甘く噛んで。 「かめ、感じんの?」 厭らしく内腿を撫でた、綺麗な手。 「ん…きもちぃ、よ…」 降りていった舌は、かずの小さな蕾を突いて。 「…ぁ、んっ…あか、に…」 ぬるり、とそれが入ってくる。 「…あっあっ…」 浅く出し入れされる、もどかしい感覚。 唾液でべちょべちょになった場所に、綺麗な指先が押し入って。 「っんァ///…ぁ…っ」 内壁を広げられる、あの独特の感じ。 「あ、まって…やっソコっ///」 イイトコを見つけた彼が、痺れるくらいに擦り上げる。 「……ん……あ…っ…」 感覚がなくなって、あるのはただ、もの足りない快感だけで。 「…イれて…じ、ん…」 流れ落ちる汗が、冷たくて。 その背中を抱き寄せた。 「も、へーき?」 くちびるを軽く合わせて頷けば、熱い手のひらが、双丘を割って。 ヌルっとした塊が、一気に突き上げる。 「…あっあっ…んぁ…っ///」 高く上げた足を、さらに広げて。 しっとり吸い付く肌が、1ミリの隙間も作らないように引き寄せた。 「…っ…やっぱ、サイコー…」 苦しげな息に、かずの中も疼く。  
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