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「い、今の…」
誰もが声を失い己の目を疑った。
しばらくして純さんが口を開いた。
「人…でしたね。」
大河さんが答える。
「いや…普通の人間とは思えない顔だった。」
確かに普通の人ではなかった。
ミサイルを撃つくらいだからてっきりテロリストだと思ったが…
あれはまるでゾンビだ。
僕等も死んではいるがあんなにグロくはない。
何であんなのが天国にいるんだ?
「また地獄の蓋が開いたとか…」
僕の疑問を神様が否定した。
「いや…あの一件で地獄側も監視システムを強化したばかりだ…先日閻魔に確認した。」
そう…神様と閻魔大王はホットラインで結ばれている。
何かあれば地獄側から連絡が入るはずだ。
「おまえら、ホント暗いなーっ。」
会議室のドアが開き、聞こえたのはリーダーの声だった。
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