敵は何処にいる?

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防衛本部から新たに飛び立った偵察機の映像が送られてきた。 今度は攻撃を受ける事なくエリア13を隅々まで映し出している。 「特に…気になる物は何もありませんね…」 モニターを見ながら純さんが話し始めた。 「さっきまでここにいたはずなんですが…どこに消えたんでしょうか…」 リーダーもモニターを見ていたが急に僕たちの方を振り向いた。 「休憩っ!みんな飯にしてくれ。」 「はい?しかし…」 大河さんがリーダーの顔を見た。 「ただし、非常事態だという事を忘れんな…呼んだら5分以内に来る事。」 リーダーとレイさんが会議室に残り、みんな食事に出る事になった。 「あ…涼…」 里沙が何か言いたそうにしていたのを僕は気がつかずに会議室を出た。 後ろからレイさんに呼び止められた。 「涼くん、里沙ちゃんも一緒に連れて行ってあげてね。」 あ… そういえばさっき一度夕食に誘われてたな… 「わりぃけどできるだけ隊員同士で活動してくれ…召集も楽だしな。」 大河さんと純さんも2人で外出するようだった。 「いいですよ…里沙、一緒に行こう。」 「う、うんっ!」 里沙が嬉しそうな顔をしたが… 気のせいだな。
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