171人が本棚に入れています
本棚に追加
僕と里沙は事務所の近くにあるハンバーガーショップへ行った。
出掛けにリーダーにここにするように強く薦められた。
…帰りにハンバーガーとチーズバーガーを買って来るように頼まれた。
「涼…聞いていい?」
里沙がポテトを頬張りながら話しかけた。
「何?」
僕は里沙に対しては他の人に比べて一層無愛想になっているような気がする。
多分目の前のこの中学生が高校生の僕より頭がいいという事をプライドが許さないんだろう…
つまんないプライド…
「涼…何で死んじゃったの?」
…
それは…
「里沙には関係ない。」
「あ…」
里沙は食べるのを止めて下を向いた。
「ご、ごめんなさい…」
天国ではプライバシーの侵害は許されない。
話したければ自分から話す。
聞きたくなければ聞かない。
僕たちはこの若さで天国にいるんだ。
それぞれ理由はある。
思い出したくない事だってある…
最初のコメントを投稿しよう!