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気まずい空気が流れた。
…
あれ?…
里沙、泣いてるのか?
「里沙…」
里沙は下を向いたまま泣いている…
「ごめんね涼…私無神経で…ごめんなさい…」
…
中身は中学生か…
「気にしてないから。」
僕はぶっきらぼうに答えた。
別にどうでもいい…
僕が死んだ理由なんか今となってはどうでもいい事だ。
「あ、あのね涼、私ね、私…」
里沙は途中まで喋って黙ってしまった。
「何?」
「何でもない…」
?
女の子の考えてる事なんてわからない…
僕はリーダーに頼まれたハンバーガーを受け取ると店を出た。
里沙は僕の隣を歩いていた。
「ただいま戻りました。」
袋を渡すとリーダーはレイさんにハンバーガーを一つ渡した。
「思い出の味だな。」
レイさんはリーダーを見て微笑んだ。
…
あんな風に…
僕もレイさんに笑ってもらいたかった…
そんな事無理だってわかってるさ…
でも…
警報が鳴り響いた。
「裕太くんっ!これ…」
モニターを見たリーダーが呟いた。
「何だ?こいつら…」
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