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「里沙っ!奴はどこにいるっ!?」
リーダーの声が大きくなってきた。
「わかりません…おそらくあの群集に紛れていると…」
「里沙…ミサイルはどこだ?」
「えと…」
「おそらくエリア05もしくは15辺りだと思います。」
僕の発言にリーダーが動いた。
「大河っ!本部に偵察機を全機出すように要請しろっ!05と15をくまなく探せっ!見つけ次第爆破しろっ!」
「わかりましたっ!」
神様がリーダーに尋ねた。
「何の根拠があって涼の考えを信じるんだ?」
リーダーは僕を見て笑った。
「根拠?難しい事は涼に訊いてくれ…こいつは当てずっぽうな事は言わねーよ。」
確かに…僕が考えたのはいかに素早く効率良くミサイルを着弾させるかだ。
遠くから撃ち込んでは迎撃される…後は角度の問題だ。
遠隔で発射はできても誘導はできない…最初からトンネル入り口を狙うはずだ。
それが可能なのがエリア05と15なんだ。
「仲間を信じないで何を信じろって?」
リーダーは僕の肩を叩いた。
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