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仲間…
僕はこの言葉が嫌いだ。
僕には仲間なんていらない…
1人でいいんだ。
「純、大河をサポートしろ…涼、里沙、行くぞ。」
「待って下さいリーダーっ!また声明文が…」
「タイムリミットだ…1分以内に解放しないと発射する。」
神様の顔が曇った。
「仕方ない…里沙、トンネルを解放しろ。」
トンネル解放と共に天国側から数万の群集が流れ込んだ。トンネル内で行列を作る人々をかき分けて向こう側へ進んで行った。
また自動的に管理事務所が受け付け休止を解除した事によりあと数10分後にはトンネル内が人で一杯になる。
「クソったれがっ!」
リーダーが事務所を飛び出し僕たちも後に続いた。
上空から見るとまるで蟻の行列のように延々と群集は続いていた。
「里沙、大河から連絡が入り次第トンネルを塞げ。」
僕たちはトンネル内部に入った。
この時点でどれくらいの人が天国側から侵入していたか見当もつかないが、まだ数万…いや数十万が後に続いている。
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