無意味な訓練

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そもそも僕は戦闘シュミレーションが専門で、まさか自分が最前線に行くなんて思ってもみなかったんだから… それに… レイさんは… あの… 憎いリーダーに… はぁ… 綺麗だったなぁレイさん… あの地上戦のとき、空で輝いていたなぁ… 女神様になって… あの… 神坂裕太と… け、結婚… 「うおおおっ!」 僕は怒りをサンドバッグにぶつけた。 「おっ、やる気になったか。」 「ち…く…しょーーーっ!」 … 突き指しちゃった… 大河さんは呆れた顔で僕に言った。 「おまえ…バカか?」 僕は医務室に行ってスプレータイプの湿布薬を指に吹き付けた。 考えてみれば実体はないはずなのに何で痛いんだろう? 天国って不思議だ。 生前とあまり変わらないような気がする。 まぁだからといって生き返る事はないけど…
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