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「奴はどこだ…」
リーダーは必死に探した。
「リーダーっ!ミサイル発見っ!爆破しました!トンネルを封鎖しますっ!」
里沙の声が響いた。
「よし…後は奴がこの中にいるかどうか…」
リーダーの言葉が止まった。
「涼…里沙…いたぞ。」
僕にももちろん里沙にもそれがどこにいるのかなんてわからない。
リーダーの嗅覚は常人の数万倍あるらしい…
「あれだ…里沙…あそこにいる軍服が見えるか?…奴にペイント弾を…」
リーダーの様子がおかしい…
「リーダーっ!どうしました?」
リーダーは今にも落下しそうだ。
「いや…レイがいねーのにこの力使うとこっちがやられちまうんだ…」
サポート役のレイさんがいない…
じゃあリーダーのあの力は使えないのか…
「涼…良く聞け…奴を今消滅してはダメだ…魂からあいつを引っ剥がしてからだ…魂には罪はねーから…」
リーダーはそれだけ僕に伝えるとフラフラと落ちていき、トンネルの隅で倒れた。
「ペイント弾命中っ!」
里沙が叫んだ。
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