命がけのサポート

3/7
前へ
/45ページ
次へ
「やった!涼っ!」 「まだだっ!」 里沙と僕の声が重なった。 軍服の男が天を仰いでいる… 大きく開けた口から何か…煙のようなものが出てきた。 これが…正体か… 僕は銃からマガジンを外し違う銃弾を装填した。 前回、怨念との闘いで使用した液体窒素を改良したものだ。 立て続けに僕は撃った。 しかし… 奴の体を通り抜けてトンネルの壁を凍らせた。 「くそっ…ダメか…」 里沙が僕の前に出た。 「里沙っ!下がれっ!」 里沙は腰から手榴弾を外した。 これも里沙が開発した空気弾だ。 里沙は奴の手前に手榴弾を投げた。 爆発音と共に多量の空気が奴を直撃した。 奴の体…煙の塊みたいな体が飛び散った。 「やったーっ!」 里沙が笑顔を見せた。 次の瞬間、里沙の周りに黒い雲が取り囲んだ。 「里沙っ!」 僕は慌てて駆け寄り雲を払ったが全く手応えがない… 「里沙ーっ!」 里沙の指が少し動いた。 「涼…このまま液体窒素を使って…」
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

171人が本棚に入れています
本棚に追加