命がけのサポート

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ものすごい…背中が焼ける… 「涼っ!里沙を助けたいと願えっ!祈れっ!」 里沙…里沙… 「里沙ーーっ!」 背中の熱が両腕に伝わり僕の指先から里沙の体を光が包んだ。 奴が里沙から剥がれて行った… 「涼っ!もう一発だっ!」 リーダーの声が僕の中の何かを動かした。 「うあああああっ!」 僕の手から発射された光は奴を包み…飲み込んで…消えた。 僕はその瞬間気を失った。 暖かい…何て暖かいんだろう… これは… 母さん? 母さんの膝だ… 母さん… 僕本当は死にたくなかった… あの日だってあの雪を見なければ… 母さん…ごめんなさい… 何も言わないでごめんなさい… 母さんと… もっとゆっくり話がしたかった… 「涼…」 え? この声は… 「リーダー…」 そうだ…さっき気を失って… え? 目を開けると僕の前にレイさんの顔があった… 「え?えええっ?」 慌てて飛び起きようとすると全身に激痛が走った。 「あいたたた…」
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