後悔先に立たず

2/5
前へ
/45ページ
次へ
体中は痛いけど立てない程ではなかった。 「リーダー…あの群集は?」 「洗脳なんてのはアタマがいなくなりゃ消えるさ。」 リーダーが指差す方向に天国を目指して歩く集団とそれをリードする天使たちが見えた。 「さて、俺たちも帰るか…」 僕にはまだやる事があった。 「リーダー…あの…僕まだやる事が…」 レイさんが頷いた。 「増穂亜由美さん…まだ間に合うわ。」 レイさん… 「は、はいっ!行って来ますっ!」 僕は足を引きずりながら管理事務所へ向かった。 管理事務所はさっきの騒動で一時騒然としたがまたいつもの通り受付が始まっていた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

171人が本棚に入れています
本棚に追加