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ダンテ「ふぅー…」
巨大な竜が仰け反るようにして倒れてしまう!
キスケ「やはり…倒されてしまいましたか…」
ヤマト「周りの目線が痛いような…」
ダンテ「キスケ、この竜の鱗なにかに使えるかな?」
キスケ「つ…使えないこともないと思いますが…どうなさるつもりですか?」
ダンテ「この堅さがアレばなんなりと作れるだろ」
ヤマト「お前なぁ…いくらなんでも楽観的過ぎじゃろ…」
防衛城の中からミーナが姿を現す。
ミーナ「本当に…巨大竜を倒したの…!?アナタは…一体、何者なの…!?」
ダンテ「俺か…?そうさのぉー…。俺はサムライだ」
ミーナ「は…はぁ…?」
静かだった辺りが喝采に包まれる!
ヤマト「うおっ!?今まで黙っておったクセにいきなりなんじゃ!?」
ミーナ「…アナタが倒したその竜…名前も知らない新種で、倒す手だてを知らなかったの…」
キスケ「それなのにも関わらず、主は難なく倒されてしまいましたね」
ダンテ「まあな」
ミーナ「アナタが現れなかったら…この王族最後の防衛城は木っ端微塵だったでしょうね…。とりあえず…御礼だけはしとくわ」
ミーナが兜を取る。
その下の金髪を風になびかせながら、ダンテに手を差し出す。
ミーナ「アタシはミーナ」
ダンテ「ん…?俺はダンテ。あのデコが広いのがヤマトに、その隣がカスミ、それでキスケでこの刀がまゆりだ」
ヤマト「デコが広い言うなっ」
カスミ「落ち着いてくださいヤマト様」
ミーナ「カ…カタナ…?」
ダンテ「そうか…。刀の文化は流石にコッチには無いか…。まあ、良いや。ともかく…」
曇天の空がまた光だす!
ヤマト「なんじゃ…?全員降りたはずじゃが…」
空より何かが物凄いスピードで落下してくる!
ダンテ「お前ら離れて…」
ダンテが手を出したところに丁度、その何かが落下する!
ダンテ「やっぱり、お前だったかサクラ…」
ダンテの手に収まったのは少女である。
サクラという少女はさほど背は高くないのだが、髪の毛を高い位置でだんごに髪留めしていて見た目に似合わず、少しだけ大人げて見えた。髪留めに桜柄のカンザシをしていた。
サクラ「はぅー…」
ダンテ「いつからお転婆娘になったんだ?」
サクラ「お…置いてきぼりがイヤだったのです…」
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