六章 伝説と降臨者

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  フット「着いたぜ」 ヤマト達は船から降りる。 ミケ「今回の相手はライアンだから、少し離れていた方が良いかもよぉ」 フット「死にたくねぇんでな。そうさせてもらうわ。おい、デコ!」 ヤマト「デコ言うなってなんべん言えば…」 フットが紫色に光る鉱石のペンダントをヤマトに投げる。 フット「御守りだ。お前さんにやるよ」 ヤマト「御守りってお前…」 フット「お前のこと見てっとなんだかほっとけなくてな。有り難く貰っとけよ」 カスミ「でも…」 フット「貰いもんだから気にすんな!ちゃんと御利益だけはあるはずだからよ!」 ヤマト「……」 ヤマトはペンダントを首につける。 ヤマト「ありがとうのぉフット!恩に着るぜよ」 フット「おう!気張ってこいチビ!」 ヤマトは遺跡に向かって走り出す。 ミケ「良かったのぉ?船乗りの御守りなんかあげちゃってさ」 フット「構いやしねぇよ。第一、俺自体そういう胡散臭いの信じないからな。本物なのは確かだからよ」 ミケ「そっか。売れば船の加工にだって使えたのにもったいないなぁ」 フット「がははは!あのチビには頑張ってもらいたいからな。さっきの話を聞いたら、余計によ」 ミケ「なるほどねぇ。それじゃ、僕も行こうかな」 ミケも遺跡に向かって走り出す。 フット「頑張れよ…。っと早く離脱すっかな。巻き添え喰らいたくないしよ」 ミケ「追い付いたか。ヤマト、ライアンの発見された場所は…」 ヤマト「……」 ヤマトが走るのをやめ止まる。 カスミ「ヤマト様…?」 ヤマト「こっちから…ギンギンに感じるぜよ…」 ミケ「え…?」 ヤマト「流石、王と名にあるだけはある…!サーダリウス並の威圧感か…それ以上かもしれんぜよ…!」 ミケ「…こっちは確かに広間に繋がる道だけど…異世界の戦士はそういうのも分かっちゃうんだねぇ」 ヤマト「カッカカカ!!自慢じゃないが、五感は敏感じゃからな!?」 ヤマト達は広間へと繋がる道を走って行く。 ミケ「あそこを抜けたら広間だよ」 カスミ「ヤマト様ついに…あの『獅子王』と対峙するのですね…?」 ヤマト「ああ…。疼くぜよ…!初代が戦った最後の面の“生物”である『獅子王』と戦うんじゃからな…!」 ヤマト達は広間に出る。  
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