一章 伝説の始まり

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  ダンテ「ふぅー…」 巨大な竜が仰け反るようにして倒れてしまう! キスケ「やはり…倒されてしまいましたか…」 ヤマト「周りの目線が痛いような…」 ダンテ「キスケ、この竜の鱗なにかに使えるかな?」 キスケ「つ…使えないこともないと思いますが…どうなさるつもりですか?」 ダンテ「この堅さがアレばなんなりと作れるだろ」 ヤマト「お前なぁ…いくらなんでも楽観的過ぎじゃろ…」 防衛城の中からミーナが姿を現す。 ミーナ「本当に…巨大竜を倒したの…!?アナタは…一体、何者なの…!?」 ダンテ「俺か…?そうさのぉー…。俺はサムライだ」 ミーナ「は…はぁ…?」 静かだった辺りが喝采に包まれる! ヤマト「うおっ!?今まで黙っておったクセにいきなりなんじゃ!?」 ミーナ「…アナタが倒したその竜…名前も知らない新種で、倒す手だてを知らなかったの…」 キスケ「それなのにも関わらず、主は難なく倒されてしまいましたね」 ダンテ「まあな」 ミーナ「アナタが現れなかったら…この王族最後の防衛城は木っ端微塵だったでしょうね…。とりあえず…御礼だけはしとくわ」 ミーナが兜を取る。 その下の金髪を風になびかせながら、ダンテに手を差し出す。 ミーナ「アタシはミーナ」 ダンテ「ん…?俺はダンテ。あのデコが広いのがヤマトに、その隣がカスミ、それでキスケでこの刀がまゆりだ」 ヤマト「デコが広い言うなっ」 カスミ「落ち着いてくださいヤマト様」 ミーナ「カ…カタナ…?」 ダンテ「そうか…。刀の文化は流石にコッチには無いか…。まあ、良いや。ともかく…」 曇天の空がまた光だす! ヤマト「なんじゃ…?全員降りたはずじゃが…」 空より何かが物凄いスピードで落下してくる! ダンテ「お前ら離れて…」 ダンテが手を出したところに丁度、その何かが落下する! ダンテ「やっぱり、お前だったかサクラ…」 ダンテの手に収まったのは少女である。 サクラという少女はさほど背は高くないのだが、髪の毛を高い位置でだんごに髪留めしていて見た目に似合わず、少しだけ大人げて見えた。髪留めに桜柄のカンザシをしていた。 サクラ「はぅー…」 ダンテ「いつからお転婆娘になったんだ?」 サクラ「お…置いてきぼりがイヤだったのです…」  
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