六章 伝説と降臨者

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  ダンテ「準備が良いな?」 ヤマト「お主…行く気まんまんじゃったんじゃなかったんか…?」 ミーナ「べ…別に良いじゃないのよっ。どうせ暇なんでしょっ」 ダンテ「まあ、そう言うなっての。その前に洗い物しなくちゃならないからな。ちょっと待っててくれ」 サクラ「サクラがやるから良いのですよ?」 ダンテ「大丈夫だよ。サクラにばっかりにやらせるワケにはいかないだろ」 ダンテがテーブルに乗る皿を台所に運ぶ。 ダンテ「ちょっと聞いといてくれヤマト」 ヤマト「おう。ところでどんな任務なんじゃ?」 ミーナ「ひとつ目は火山地区の『窪み』に落っこちたアロメテウスの討伐よ」 カスミ「く…窪みですか…?」 ミケ「火山地区はいろいろボコボコしている地なんだよぉ。たまに大きな窪みに、“生物”が落っこちちゃう時があるんだよぉ」 キスケ「ま…間抜け…なんでしょうか…?」 ルーク「そ…そうなるかもしれないね…」 ミーナ「でも、そん中に群が出来ている時もあるの」 ヤマト「狙うのは恰好ということか?」 ミケ「四方が岩の壁だからねぇ。逃げられないところを叩くのは良いんだけど…」 まゆり「ミーナが僕らにお願いする任務なのだから、雑魚の群なワケがない。そうなのだろ?」 ミーナ「そう。今回発見されたのはアロメテウス。火山地区に住み着く『竜種』の中では最強に近いわ」 ヤマト「火山に住む火の竜かいのぉ?」 ミーナ「ええ。アロメテウスの力を持ってしたら、生態系も崩壊するかもしれないって言われてるくらいよ」 キスケ「生態系を崩壊ですか…?」 ミケ「かなり強敵なんだよ…」 ヤマト「そんな強い奴が相手なんじゃったら、もう1枚の方は劣るんじゃないんじゃろうな?」 ミーナ「フフ…。アタシがそんなつまらないことするワケないでしょ」 ミーナが紙を見せびらかすように見せ付ける。 ミーナ「ある意味じゃ、アロメテウスよりも希少な任務よ」 ヤマト「どんな任務じゃ?」 ミーナ「先日、遺跡地区で発見された伝説の『獣種』よ」 カスミ「遺跡地区ですか…?」 キスケ「シルバさんと行ってから3月以上経ちましたね?」 ヤマト「懐かしいのぉー…。伝説級の相手か…。悪くないな」 ミーナ「相手は全知全能の王と謡われる伝説の『獣種』の王…。名前は『獅子王』ライアンよ」  
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