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ヤマト「……」
フット「お…おいどうしたんだあのデコ広は…?」
ミケ「それがねぇ…いろいろあるんだよねこれがさ…」
フット「よく分からねぇな…。珍しいこともあるもんだ」
ヤマト(初代は…この地で修行して強くなった…。そして…初代の作り上げてくれた『夜刀神一族』は…今や壊滅状態…。俺は…一族を抜けた身…。帰ったところで…)
カスミ「ヤマト様…」
ヤマト「あん…?」
カスミ「お隣よろしいでしょうか…?」
カスミはヤマトの隣に座る。
カスミ「…拙者はヤマト様が何をお考えか存じませんが…今までにないくらいにお悩みですね…?」
ヤマト「…そうかもしれんな……。心配させて悪かったなカスミ…」
カスミ「いえ…。ヤマト様とは長いお付き合いですから、構いませんよ」
ヤマト「そう言ってくれると嬉しいもんぜよ…」
カスミ「一族のことですか…?」
ヤマト「……」
カスミ「あの…ヤマト様…」
ヤマト「なんじゃ…?」
カスミ「帰ったら…全て終わらせて、和の国に戻って…」
ヤマト「止めんか」
カスミ「ヤマト様…?」
ヤマト「俺は自分で一族から抜けたんじゃ。もう…俺は『夜刀神一族』に関わらないんじゃ」
カスミ「ヤマト様…ですが、御存知の通り、父方も兄方もお亡くなりになられた以上、次期頭首はヤマト様です…!やはり、戻って…」
ヤマト「カスミ…もう言うな」
カスミ「ヤマト様…」
ヤマト「俺が未練タラタラみたいじゃねぇかよ…。俺の決心を壊そうとするな…」
ミケ「よく分からないけど…大変なことになってるみたいだねぇ」
フット「一族とか言ってたけど、なんかの偉い貴族とかなのか?」
ミケ「さぁー」
フット「さぁーってお前なぁ…」
ミケ「彼らは、僕らじゃ分からない世界を生きてきたんだよ」
フット「どういう世界だよ?」
ミケ「人間観で…僕らの生活なんかよりもずぅっっと厳しい世界だよ…」
フット「俺にはよく分かんねぇよ。船飛ばすことしか能にねぇからよ。だが…あんな小さいのが辛い思いをしてるって思うと…こっちまで心が痛むぜちきしょう…」
フット「まだ小さいのにね」
ヤマト「お主らなぁ…さっきから小さい小さいって言わせておけばっ…!」
フット「聞いてやがったか?」
ヤマト「こんの…」
ミケ「見えてきたよ遺跡」
ヤマト「ぐっ…。分かったぜよ」
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