六章 伝説と降臨者

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  セラ「到着っす」 船からダンテ達が降りる。 ダンテ「ありがとうなセラ。さっさと済ませてくるから、待っててくれ」 セラ「で…でも、相手はメテウスっすよ?いくら英雄でも…」 まゆり「心配するな。王族に認められた男なのだからな。何が来ようと怖くないのだ」 セラ「そ…そうっすかね…」 ミーナ「本体見たら…いくらアナタでも驚くわよ…」 ダンテ「ん…?この世界に来てから、驚きの連発だからな。今更何が来ようとも、きっと驚くだろうな」 キスケ「あ…あはは…」 セラ「あ…あの…」 ダンテ「ん…?」 セラ「が…頑張ってっす!」 ダンテ「おうよ」 ダンテ達は歩き出す。 ダンテ「にしても、本当にデコボコした山だな…」 キスケ「まともな足場がありませんね…」 まゆり「うぬぅ…。上手く歩けん…」 ルーク「気を付けてね。いつ“生物”が襲ってくるか分からないから…」 ダンテ「なんかおっかねぇな…。まゆり、お前体力減ったら困るから剣になってくれ」 まゆり「うぬ…」 まゆりが刀と化す。 ダンテは刀を背中に背負う。 ミーナ「まあ、確かに無難ね。ってか、何処の世界に体力が減る剣があんのよ…」 まゆり『失敬な小娘なのだっ。一発、ひっぱたいてやろうか?』 ルーク「普通に喋れるしね…」 ダンテ「大丈夫かキスケ?」 キスケ「な…なんとか…」 キスケがよろけて倒れかける。 ダンテが倒れる前にキスケの腕を掴む。 ダンテ「あぶっなかしいなぁ」 キスケ「す…すみま…」 突如、岩陰からバルドロの群が現れる! ミーナ「言わんこっちゃない!」 ルーク「足場が悪いのにぃ」 ミーナとルークが構える! ダンテ「本当の獲物相手にする前には良い準備運動には…」 いきなり地面が揺れる! キスケ「な…なんですか…?」 バルドロ達は逃げ出してしまう。 ダンテ「な…なんだったんだ一体…?」 ミーナ「アロメテウスよ」 キスケ「えっ…!?ま…まさか、先ほどの揺れはソイツが…!?」 ルーク「アロメテウスが怒った状態だと…王冠クラス5人がかりでも危ないかも…」 ダンテ「おいおいミーナさんよ…。俺に何か因縁でもあったワケ?」 ミーナ「ご…ごめんなさい…。い…いくらなんでも…本気で今回は危ないかもしんないわ…」  
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