六章 伝説と降臨者

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  ダンテ(震えている…?あの強気なミーナが…。流石に…本気で今回ヤバいのかもな…) まゆり『ダンテ…』 ダンテ「ん…?ああ…すまないなまゆり。少し悩んだだけだ。大丈夫、倒せないことはねぇよ」 キスケ「しかし…ヤマト殿やカスミ殿と…」 ダンテ「お互いもうガキじゃねぇんだ。心配することはねぇよ」 ミーナ「リ…リタイアしましょ…」 ダンテ「ん…?」 ミーナ「いくらアナタでも…キレたアロメテウスにはかなわないわ…!下手したら死ぬ…」 ダンテがミーナの肩を叩く。 ダンテ「俺に任せろ」 ミーナ「ダン…テ…?」 ダンテ「そりゃぁよ…?まだ俺も自慢出きるほど、強くはないかもしんないけども…護ってみせるからよ」 ルーク「ダンテ兄ちゃん…」 ダンテ「案内だけしてくんねぇか?戦うのは俺だけで良いからよ」 キスケ「む…無茶です主っ!ミーナ殿の言う通り、リタイアしましょう!」 ダンテ「キスケ…お前まで俺のこと信用してないのか?」 キスケ「い…いえ…そういうワケではありませんっ…」 ダンテ「悲しいな…。忍にまで信頼されていないなんてな」 キスケ「ち…違いますっ!」 ダンテ「冗談。さあ、行こうぜ」 ダンテ達は歩き出す。 ミーナ「一応…発見されたのはそこの窪みよ…」 ダンテ「そうか。お前らは此処で待っていてくれよな?」 キスケ「主…」 ダンテがキスケの頭を撫でてやる。 ダンテ「心配するな。すぐに戻ってくるからよ」 ミーナ「ダンテ…」 ダンテ「平気だっての」 ダンテは窪みに飛び込む。 ダンテは地面に降り立つ。 ダンテ「ん…?」 ダンテの目の前に、黒い鱗に覆われた鋭利な棘が体中に生えた体長100mはあろう巨大な4つ足の竜が居た! ダンテを見るや否や、体中に血管が浮き上がりダンテに吠える! ダンテ「うおっ…。むちゃくちゃデカい野郎だな…?勝てるかな…」 まゆり『しっかりしろダンテ!早くやらんと…』 突如、空からひとつの光が落ちてきてアロメテウスの頭に落下する! まゆり『な…なんなのだ…!?』 ダンテ「この感じは…」 アロメテウスの頭に落下したのは青年である。 右眼は紅、左眼は蒼、額に黒の瞳を持ち、薄い甲冑に羽衣に身を纏っている。髪が角度によって色が変化していて、肩の下まで伸びている青年である。 ダンテ「リ…リンネ…?」 リンネ「パパ…!」  
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